

やさしい政治の話し方
このページは"あなたへの指示書"ではなく、
必要な人が必要に応じて、必要な部分を参考にするためのものです。
わかってほしい時こそ感情的を抑える
身近な人と政治や社会問題についてのことを共有したい時というのは、
その時点で何か思うところがあるものなので
どうしても強い感情が表れてしまいやすいものですが、
その内容が正しい事実で、そして当然の感情であっても、
人間というのはそれが重要なことであるほど
感情的な相手の話すことに対して心理的な距離が生まれます。
話し始めは特に、気持ちをいったん抑えて、ニュース記事を見てもらうなど
感情よりも状況を共有するところから始めると理解を得やすくなります。
できるだけ根拠を持って話しましょう
社会的なことに対して、「なんとなくそう感じる」も悪いことではありませんが、
「こういう理由でこう考える」を増やしていくと誰かに話したり説明したりすることも
できるようになり、また「漠然とした不安」を減らすことにもなります。
政治的なことについての理解に自信がなくても、
「こんなニュースを見たからこんなことが不安」と言えるだけで、
その根拠をもとに考えたり話したりすることができるようになります。
自分の意見にはもちろん、社会に対する不安や怒りなどの感情も
根拠をもって言語化することで精神を安定させたり、他者への攻撃を抑えたり、
自分を守ったりすることができます。
誰かと議論をしたい時は
特定の誰かと対等に穏やかな議論をしたい時は、レッテルを貼ったり一般化したりせず、
相手の主張を「その人個人の考え」として尊重します。
相手が自分の属性として語ったわけではないのに
「右翼はそればっかり」「リベラルのそういうところが」「○○の支持者は」などと
他の人を巻き込んで一括りにしてしまっては議論はできません。
この「属性」とは性別や人種、世代、職業などでも同様です。
自分の主張や根拠をまとめた場所を作りましょう。
否定や冷笑は「その話題だけ、論点だけ」を暴言ひとつで攻撃することができます。
逆に自分の確かな意見や根拠がある、
論理的に話そうとする人ほど短文での発信や議論は不利になります。
140字では誰かの考えを変えたり根拠を示して反論することは難しいです。
国民同士での議論に気力と時間を消耗することのないよう、
「私はこう考えていて、こういう主張をしています」と
すぐに示せるショートカットを作っておくと楽です。
画像でもSNS上でも他サービスでも形はなんでも構いませんが、
主権者の意見はいつでも変わってよいものなので
考えが変わった時には更新ができる柔軟性を持てるのが理想です。
長文を読んでもらいたい時は
長い文章をより多くいろんな人に読んでもらいたい場合、
・強い言葉や表現で攻撃せず
・硬すぎない文体で
・SNSの場合は最初に要旨かフックを置く
・字間を詰めず
・一行の文字数は30~40字程度で
・2~4行ごとに改行する
とすると、最後まで読んでもらいやすくなります。
ディスプレイで長い文章を読み慣れている人でも、SNSのアプリ上などで
「視覚的にギッシリと詰まった長文」は忌避したり後回しにしたりする傾向にあります。
重い、複雑な難しい話題でも離脱されることなく最後まで読んでもらうためには、
読み口や視覚的な印象を軽くすることも重要です。
身近な人に政治の話を振るときは
基本的に政治というものは「対話でわかってもらう」ことに向いていません。
教師と生徒のような最初から教育をする側とされる側という関係でない限り、
政治の話をされる側は「理解や同意を"させられる"」構図となってしまうため
心理的に立場や安全が揺らぎ、反射的に構えてしまったり
反発してしまったりするからです。
政治の話を振る側は、既にある程度以上に政治や情勢・状況を把握し理解できています。
しかし、話を振る側が相手を責めたり馬鹿にしないようにと意識していても、
政治や情勢を把握していない人にとっては突然の抜き打ちテストのように
感じてしまうことがあります。
説明されてもよくわからないであろうこと、
知らないことを責められるかもしれないテーマ、
しかも戦争や経済危機など不安を感じる話題となると、
人間は自分を守るために、反射的にその会話から逃れようとするものです。
ほとんどの人にとって「意見を言う」とは、
自分で納得できるだけの十分な理解をしないとできない、
とても高度で難しく、勇気と気力も必要な行為です。
特に対面でのやりとりでは、時間的にも物理的にも逃げ場がなく、
わからない言葉を検索して対応するなどもできず、
その場で即時的に社会的な"正解"の対応を求められる形になり
「政治も今の状況もよくわからない」と言えれば良い方で、
「そもそも政治の話をしたくない」ということにされがちです。
負担の大きい問題を共有したい時には、相手の立場に立ってみる想像力が必要になります。
家族や友達であっても、政治の話を共有するには、
まず初めはチャットやメールなど返事を待てる形で始めるのがいいかもしれません。
わかりやすいニュース記事などを添えるのも効果的です。
政治の話をするには、まず「理解度」「把握レベル」の擦り合わせをする必要があり、
その差が大きいと、理解度の高い方が説明することになり、教える側と教わる側という
「立場の違い」と「説明する時間・聞く時間」が生まれてしまいます。
何をどこから説明するのかといった
ギャップを埋めるための多くの問題が立ちはだかる上に、
多くの人にとっては楽しくない、とても疲れる話題です。
そもそも政治というもの自体が、その場で短時間で、
全体を把握して議論ができるほどの十分な理解ができるものではありません。
だったらそれをしなくて済むようにしようとここを作りました。
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「このリンク見て」「ここの年表見て」と丸投げして構いません。
政治がわからない人にわかるように話すのも、
誰かに「政治がわかる人、話ができる人」になってもらうのも、とても難しいことです。
無理に自身で説明しようとせず、他の誰かがしている話を紹介するのも良い方法のひとつです。

